パール君(キャプテンスタッグAL-FDB166)のカスタム ハンドル周り
キャプテンスタッグ16インチ折りたたみ自転車(パール君)のハンドル位置を低くすると、どんな乗り味になるのか気になったので興味本位で別のハンドルを試してみた。
ハンドルバーは日東(NITTO)のB-206。商品名にはライザーバーとあるが、これはアップハンドルではなく前方にせり出すタイプ。
キャプテンスタッグのAL-FDB166はハンドルステムに角度が付かないので、ステムは上に行くに連れサドルに近づく。おまけに突き出しも少ない。
なので、ハンドルを低くする場合、普通のフラットバーを付けてしまうと、どうしてもサドルからハンドルまでの距離が近くなり窮屈になってしまう。
そこで、少しでもハンドルの位置を前に出したくてB-206を選んだ。この方がフラットバーを付けるより見た目的にもバランスがいい。
ちなみに、このハンドルは上下逆さまに取り付けてもOKで、ひとつは、バイクのセパレートハンドルのように外側(小指側)が下がる格好になり、逆にすると外側が高くなって微妙に鬼ハン気味になり、グリップの位置も高くなる。
姿勢はノーマルのときよりもだいぶ前傾になったけれど、これが意外にも乗り易かった。
この自転車はノーマルだとハンドルの位置が高く、腕への負担は少ない分、体重の殆どをサドル側で支える格好になり、1時間も乗ると尻が痛くなることがあった。
ハンドル交換後は負荷が腕にも分散され、尻は驚くほど楽になった。今は2時間くらい乗っても尻が痛くなることはない。
以前は、前傾姿勢=疲れるというイメージがあったので、これは完全に予想外だった。
ブレーキレバーは純正のやつでも普通に使えたけれど、プラスチッキーな見た目をメタリックにしたかったのでダイアコンペのシルバーのものに交換。金型の跡のような凹凸はヤスリとサンドペーパーでツルツルピカピカに。
シフターは裏技でフリクションにも出来るというSHIMANOのSL-A050。25.4mm経のハンドル用だけど、使っていないリフレクターの取り付けバンドを切ってスペーサーにして対応。
このシフターは本来、ロードバイクで使うパームシフターと呼ばれるタイプで、手のひらでシフトチェンジするように出来ているため、サムシフターとして指で操作するには少し硬い。そこで、中をこじ開けてヌルヌル動くように改造した。
また、もともと「く」の字になっていたレバー部分の上側を切り落とし、グリップの下で親指と人差し指で操作する仕様に変更。これが結構使いやすい。
7速用のシフターは色が黒い物ばかりで、シルバー系のものが見つからず、あってもフリクションで使うタイプばかり。
このSL-A050は安価なうえ、シルバー(プラスチックに塗装してあるだけ)なので見た目的にも、この自転車にはハマる。
というわけで、とりあえずハンドル周りはこんな感じに落ち着いた。
(SL-A050をヌルヌル動くようにする方法は、長くなるので別記事で書きます。)
自転車のシートクランプを蝶ナットに交換し超軽量化
キャプテンスタッグの16インチ折りたたみ自転車は、サドルの高さをシートピンのレバーを回して調整します。
これ、強く締めることはできるけれど、走っている最中に寝かせたレバーが起き上がってきて足に当たることがありました。
応急処置として、下の写真のように手持ちのゴムワッシャーを、レバーが指さっているところに挟んで回り難いようにしたけど解決せず。あまりキツキツにしても今度は使い勝手が悪くなります。
そこで、ステンレス製のボルトと蝶ナットをコーナンで調達。ふたつで120円くらいでした。ボルトは45ミリ長でM8です。
これを元々付いているシートピンと置き換えるとこうなります。
まさにクラシックスタイルです(笑)
ワッシャーなどは元から付いている物を使いました。
シートポストを締め付ける強さは以前より劣りますが、指先で回せるのでサドルの上げ下げにかかる時間は短くなりました。
パタンと畳むクイック式のシートクランプも1000円も出せば買えますが、軽量化という点だけで見ればコチラに軍配が上がります。
ちょっとした段差のある場所を走ってみても特に問題なさそうだったので、当面これで様子を見ようと思います。
体重が100キロとかある巨漢の方はやめておいた方が良いと思います。
キャプテンスタッグ16インチ折りたたみ自転車のハンドル高を調整
CAPTAIN STAGの16インチ折りたたみ自転車のハンドルポスト(ステム)は、一見すると高さ調節ができないように見えますが、ある程度は出来るようになっています。
工具を使わずクイックに変えられるタイプではないけれど、ハンドルポストを折り畳んだ際に表れる六角穴付きボルトを緩めることでハンドルポストが上下します。
※このボルトを回す六角レンチは自転車に付属しています。
下の写真にあるネジを緩めるとステムが上下するので、ハンドルバーが好みの位置にある状態で固定します。
ヘッドチューブと重なる部分が浅くなると危ないので上げすぎには注意です。
ちなみに、ハンドルバーの向きが左右どちらかに傾いているときも、このボルトを緩めて直します。
キャプテンスタッグ16インチ折りたたみ自転車のチェーンリングとスプロケットを交換
先日、Amazonで買ったキャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)の16インチ折りたたみ自転車(6段変速)ですが、パール金属製ということでパール君と名付けて乗っています。今では頼れる相棒です^^
これ、変速機付きはどうやらAmazon限定みたいです、今のところは。価格と車体重量でみた場合のコスパなら目下、最強クラスです。
軽いし安いし普段使いには丁度いい。でも、、いまいちスピードが出ない!
52Tの大径チェーンリングが標準装備されているとはいえ、そこは16インチ。おまけにスプロケットも14TがMAX。
たしかに、52Tのチェーンリングが付いているので16インチでもママチャリ並には走ってくれるのですが、ひとたび車道に出るとやはり速度不足を感じてしまう…。
ギアをトップに入れて漕いでも脚力にはまだまだ余裕があります。そこで、速度アップ計画です。
速度を上げる方法
まず、手軽に高速化するにはスプロケットを交換してギア比を上げる方法があります。ペダルを1回転させたときの駆動輪の回転数を上げてやります。
たとえば今、ペダルを1回漕いだときに後輪が1回転するとしたら、これを1.5回転とか2回転するようにしちゃおう、という考え方です(実際はそこまで極端には上げませんが)。そうすることで最高速のアップが図れます。
パール君の純正スプロケットのトップギアの歯数は14Tが最小=最速なので、これを13Tや12Tに減らすとスピードが今より出るようになります。
スプロケットの場合は、歯数を減らす=速度アップです(逆にチェーンリングの場合は歯数を増やすと速度が上がる)。
ですが、この自転車のスプロケットはボスフリー式。以前はあったらしいけど、今はシマノから14T以上のボスフリーは出ていないとのこと…。
これが前の記事で書いた、この自転車のカスタマイズ性の低さの要因でもあります。高価でハイスペックな自転車は、スプロケットが大抵カセット式なので簡単に14T以上の物に交換できます。
ボスフリータイプだと14Tから高速化するには選択肢としてDNPという海外メーカーのスプロケットがあります。これは一番小さなギアが11Tです。
そこで、このDNP製スプロケットについて調べてみると、Amazonで厚みが37ミリあるとのレビューを見つけました。
以下がその引用です。
ちなみに、7速ボスフリー本体の厚みは、エネシクロが36mm,DNPが37mm,シマノは公表していませんが、33~34mmぐらい。DNPでも問題なく付けることができそうです。
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ENE CICLO(エネ シクロ) ボスフリー BOSS FREE SR-7S-28 7段 13-28T
パール君純正のシマノ製スプロケットの厚みは32ミリ。そして、スプロケットからフレームまでのクリアランスが5ミリ程あり、合計すると約37ミリです。
Amazonのレビューが事実ならギリギリです。37ミリ厚だとスプロケットまたはチェーンがフレームに干渉する恐れがあります。
こうした場合、フレームとハブの間にワッシャーを噛ませフレームのエンド幅を少し広げ、スプロケットとフレームのクリアランスを増やしてやるという手法がとられることがあるようです。
私は以前、町工場で働いていたことがります。「アルミ削り出し」という言葉をよく目にしますが、正にそういうことをしてました。アルミやら鉄やらステンレスやらで機械部品を造っていました。
なので金属の特性はある程度知っているつもりです。そうです、アルミニウムには鉄のような靭やかさはありません。軽くて柔らかく加工しやすいけれど撓らないのがアルミという材質。たとえ左右1ミリずつ、合計2ミリでも広がるかどうか…。また、アルミは鉄のように丈夫ではないので、たとえ広がったとしても強度的に少し心配です。
また、スポークのニップルを回してホイールのセンターをズラしてやる(ギア側のスポークを中央に寄せる)という手法もあるようですが、これは素人には面倒くさそう。ちなみに、後輪を真上から見るとわかりますが、この自転車は元々ホイールのセンターを寄せてあります。
パーツ選び
悩んだ挙げ句、上に貼ったレビューが付いていたENE CICLO(エネシクロ)というメーカーのスプロケット(7速, 13-25T)にしました。
これだと最小で13Tになってしまいますが、そこは背に腹。特別高価な物でもないので、ここは思い切ってチェーンリングも一緒に交換すれば、体感できる程度の速度アップは図れるだろうと予想しました。
チェーンリングとはいっても、コチラもどこまで大きくできるか不明。この自転車はまだ発売されて間もないのでネット上にも参考になる情報が見当たりません。できれば58Tや60Tにしたいけど、取り付けられるか不安です。
そこで無難に56Tを選択。
AKI WORLDというのは自転車部品を輸入販売している国内の会社のようです。本当はシルバーが良かったけれど黒しかないので仕方ない。これは後ほど裏技を使ってシルバーにしちゃいます。
クランクとスプロケットを外す際に必要になるクランク抜きとボスフリー抜き工具は下の2つを使いました。
Amazon | SUPER B(スーパービー) コッタレスクランク 抜き 6610
Amazon | SUPER B(スーパービー) ボスフリー抜き 1045
どちらもスーパーBというメーカーの物で、全く問題なく使えました。Amazonのレビューを読む限りでは、値段の割にそこそこ品質の良いメーカーのようです。なお、この専用工具を使うには、これを回せるスパナ又はレンチが必要になります。
ノーマルのクランクはかなり強固に取り付けてあって結構な力が必要だったので、交換を検討している方はネジ山が舐めないよう注意したほうが良いと思います。
ギア比
下は改造前と改造後の最大ギア比率の比較です。
52÷14=3.714...
56÷13=4.307...
上がパール君のノーマルの状態で、52Tチェーンリングと14Tスプロケットでギア比率が約3.7です。つまり、クランクを1回転させると後輪が3.7回転します。
下が改造後で、56Tチェーンリングと13Tスプロケットを装着した場合のギア比率です。こちらはクランク1回転で後輪が4.3回転します。これなら辛うじて体感できる程度の差は出るかなと考えました。
取付け時の注意
ディレイラーの取り付けには一つだけ注意点があります。
下の写真からもわかるように、ディレイラーが傾かないように?固定するボルトが向かって右にありますが(赤い丸)、これを通常通りの手順で取り付けるとフレームの内側から、このネジが飛び出してスプロケットに当たってしまいます。
そこで、このボルトを挿す際に1ミリ程度の厚みがあるワッシャーを挟みます。そうすることで、その分だけフレームの内側から出っ張るボルトが沈み込み、スプロケットとの干渉が避けられます。
もちろん短いネジを使ったり、ネジ自体をヤスリで削ってしまってもOKでしょう。
◇
下が、チェーンリングとスプロケットを交換した後です。
チェーンカバー(バッシュガード)とクランクは元々真っ黒でしたが、アルマイトを剥がして金属磨きのピカールで磨いてあります(やり方にコツがあったので別記事で書く予定)。やはり、自転車自体がクラシックな雰囲気なのでシルバーのほうが似合います。
56Tのチェーンリングでも、この程度の余裕があります。素人なので断言は出来ませんが、56→58Tでチェーンリングの直径は約10mmほど大きくなるので、58Tや60Tでも装着可能だったかも知れません。
そして、こちらがスプロケット。
Amazonのレビューは事実だったようです。クリアランスが1ミリ程度しかないので、スプロケットがあと1ミリでも厚かったらフレームに干渉していたかもしれません。
チェーンは交換せずに済んだので元々付いていたものの流用です。チェーンリングは大きくなり、逆にスプロケットのローギアが28→25Tになったのでプラマイゼロか、ノーマルの状態より少しだけチェーンが張るようになっています。
なお、チェーンの張りが少し増したことで頻発していたチェーン脱落が全く起きなくなりました。バッシュガードで暴れるチェーンが抑えられるという理由もあるでしょうが、交換してからは1度もチェーンが落ちていません。
体感
装着した感想ですが、ちょうどギアが一つ増えたような感覚です。体感は十分あります。 車道でもケイデンスを上げれば結構走ってくれます。
ただし、スプロケットのローギアの歯数が28→25Tになったうえ、チェーンリングも大きくなったので上り坂は少しキツくなりました。やはりスプロケットのロー側は28T以上が正解のようです。
ぶっちゃけ当初はもっと高速化したかったのですが、乗っているうちに当面はこれで良いかなと思うようになりました。結局、重いギアで走ると疲れるし、格安16インチ自転車にしては頑張ってる方ではないでしょうか。また、スピード不足を感じるようになったら更なる高速化を検討しようかなと、今はそんなところです。
キャプテンスタッグの16インチ折りたたみ自転車に1ヶ月ほど乗ってわかったこと
先日購入したCAPTAIN STAG(パール金属)の16インチ折りたたみ自転車(6段変速)AL-FDB166に乗り始めて1ヶ月ちょっと経ったので感想など。
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軽さ ★★★★
軽い。自分は輪行はしないけれど、車体を担いでの階段の上り下りも楽にできる。この辺はやはり鉄製の自転車とは雲泥の差がある。子供でない限り持ち運びは問題なさそう。また軽い分、出足が早い。
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速さ ★★★
普通。チェーンリングが52Tなので、同価格帯の折りたたみ自転車よりはスピードが出るとのことだったが、それでもママチャリに毛が生えた程度と思ったほうがいい。裏返せば16インチでもママチャリ並に走れるということ。フロントが52Tとはいえ、スプロケットの最小(最速)が14Tなのでやはり限界がある。逆に、軽いギアに入れれば勾配のキツい坂道でも座ったままで楽に登れる。
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小回り ★★★★
良い。ホイールベースで見ると普通の自転車と大差ないが、タイヤが小さい分だけ車体の全長が短いので、歩行者が多い歩道でもスイスイ進める。しかし、この自転車に特有の問題ではないもののハンドルがクイック過ぎる。これは、前輪の空気圧を少し下げることで安定する(転がり抵抗が増すデメリットあり)。よって太めのタイヤがチョイスされているのも正解。
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ブレーキ ★★★
効く。むしろ効きすぎるくらい。強めにブレーキレバーを握るとホイールが簡単にロックする。よって、標準装備のSHIMANOパワーモジュレーターが良く機能している。ただし、前輪の鳴きがひどい。急ブレーキをかけると象の鳴き声のような音がする。ブレーキシューを「ハ」の字状に取り付けることで、ある程度は改善するも完治はせず。シューを前後左右で入れ替えてもダメだった。
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剛性 ★★★
あくまで体感だが、フレームに関しては今のところ問題なさそう。ただ、ハンドル周りにフニャフニャした感触が微妙にある。これは原因がステムにあるのかハンドルバーにあるのかは不明だが若干頼りない印象。
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見た目 ★★★
かわいい。個人の好みによるがクラシックな感じで服と喧嘩しないところも好き。でも、個々のパーツには安い物が使われているので見る人が見ればわかる。
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快適性 ★★★
思いのほか快適。アップハンドルは楽チンだけど長時間乗ると尻への負荷が大きくなる。その点、太過ぎも細過ぎもしない程よい形のサドルはバネ付きなのも良かった。
また、これは小径車なので仕方ないが、小さな段差でも乗り越える際に結構な抵抗と衝撃がある。車道から歩道に乗り上げる段差では、あまり斜めに入るとズズズッと滑って登れないときも。これについても、タイヤの空気圧を下げると改善する。
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カスタマイズ性 ★★
いまいち。スプロケットがボスフリーだったり決してカスタマイズし易いとは言えない。出来なくはないが、高速化しようとすると使えるパーツが限られてくる。
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初期整備など ★★
買ったままの状態だとギアが入り難くディレイラーの調整が必要だった。また、チェーンリングからチェーンが脱落するトラブルが頻繁に起きた。このときチェーンリングとカバー(バッシュガード)の隙間に外れたチェーンがガッチリと嵌り、手で引き抜くことができなくなるので、プラスドライバーと軍手を常備するか、チェーンリングとカバーを留めてあるネジ(裏側から入っている)の間にワッシャーを挟み、チェーンリングとカバーの隙間を広げてやると、チェーンが外れても手で戻しやすくなる。また、チェーンを少しだけ短くすることでも改善する可能性がある(要チェーンカッター)。
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まとめ
23000円ほどの価格からすれば概ね満足できるくらいには出来ていた。やはり軽くて安いだけならコスパ最強クラスだと思う。気兼ねなくガンガン使う街乗りには最適だろう。当初は心配だった16インチという小さなタイヤも慣れるとほぼ気にならなくなった。
ただし、車道を走ったときなどの速度不足感は否めない。今のシマノ製のボスフリースプロケットは14Tが最小=最速らしいので、高速化をするとなるとハブから交換してカセットタイプのスプロケットにするか、DNPなど海外メーカーの物を付けることになる。
ということで70点くらい。安くて軽い普段使いの折りたたみ自転車を探してる方は乗ってみてはどうでしょう。
再利用できる自転車用グリップの外し方
自転車ではブレーキレバーを交換する際など、グリップをハンドルバーから抜く必要があります。
グリップを新しいものに交換するのであれば、カッターなどで切ってしまえば良いわけですが、特に取り替える必要がない場合などは再利用したいところ。また、カッターで切るとハンドルバーに傷を付ける恐れもあります。
そこで、再利用できてハンドルバーにも傷を付けないグリップの取り外し方の紹介です。
【用意するもの】
- 竹串(太くて平たい持ち手の付いたもの)
- 食器用洗剤
- ストローまたはスポイト
※室内で行う場合は洗剤が床に垂れるので新聞紙などを敷きます。
- ブレーキレバーやシフター、ベルなどをハンドル中央(ステムの方)に寄せておきます。
- 外す方のグリップが下(地面の方)に来るよう自転車を倒します。45度くらいに傾ける程度で良いです。
《注意》ギア付きの場合はディレイラーが地面に当たらないように - 竹串をハンドルとグリップの間に差し込みます。差し込む位置は上側(地面から遠い方)です。串が折れたら面倒なので、あまり強引にやらずグイグイと適度に力を入れて差し込みます。すると、竹串の両サイドに三角形の隙間ができます。
- 竹串の両サイドにできた隙間に、ストローかスポイトで洗剤を垂らします。すると、洗剤が三角形の隙間にスッと入っていきます。
- 竹串を抜き、今度は横や下側に竹串を差して、先ほど上側から流し込んだ洗剤を回してやります。このとき更に洗剤を垂らしても良いでしょう。
串を抜きときは真っ直ぐ引き抜くようにし、抜けないときはペンチで串の持ち手を挟んで引っ張り、あまり串を曲げ過ぎないよう注意します。
- 先ほどより強めに竹串を差し込み、隙間から洗剤を流し入れます。
- 5と同様に、横や下に串を差して洗剤を回してやります。
- グリップを強く握り、ひねるように(オートバイのアクセルのように)回します。軍手をしたり、タオルやキッチンペーパーをグリップに巻くと滑りにくくなります。
グリグリひねっていると「パンッ」とハンドルからグリップが離れる感覚があり、グリップが回るようになります。外側に引っ張りながら回していると、そのうちスポンっと抜けます。
まだ、グリップが回らないときは、串を差して洗剤を流し込む工程を繰り返します。このとき、前回より少しずつ串を奥まで差し込むようにします。
◇
グリップを外したら、エンドキャップがグリップの中に入っている場合があるので、グリップの中央にある小さな穴に爪楊枝などを指してキャップを押し上げ、ラジオペンチで摘んで抜いておきます。
再度、グリップを取り付けるときは、ハンドルに差してグリップの端を手の甲でバシバシ叩けば入って行きます。手が痛いときはプラスチックハンマーなどを使うと良いと思います。
少し手間はかかりますが、これで古いグリップをまた使えます。
ハナムグリを森に返した
先日、熱中症と思しき症状で仰向けになって倒れていたハナムグリが元気になったので近所の公園に返した。
虫籠代わりにしていたタッパー容器を必死によじ登ろうとしていたので外に出たいのだと思った。
ハナムグリは昼行性なので先日のコガネムシのときと違い昼間に近所の公園へ。
小さな容器に入れて公園に向かう途中、容器の中で羽を広げてブンブンと飛ぼうとしていた。やはり自然に帰りたいらしい。
公園に着き、ハナムグリを指の上に乗せて高く掲げても一向に飛ぼうとしない。
そこで、木の幹に近づけると自ら木に移動し、しばらくすると飛び去った。
拾った直後、あれほど水をガブ飲みしたほどだから、この暑さは昆虫にもキツイのだろう。
実は、この他にもう一匹、先日のコガネムシと同じやつが地面に落ちているのを見つけ公園に放している。こいつは特に問題なさそうだったから、そもまま公園に返した。
都会に点在する自然の中で暮らす虫だから仕方ないのだが、人の住むエリアに来てしまうのは困ったもの。土や木は日光が長時間当たってもコンクリートほどは熱くならないから。
熱中症のハナムグリを保護
マンションの入り口付近で、ひっくり返ってピクリともしないハナムグリを発見した。もう死んでいるだろうと思い足の爪先で突いてみたら僅かに動く。
35度を超える炎天下の日中だったこともあり、ここに放置しておいたら干からびそうなのでとりあえず保護。先日のコガネムシの件もあったし、バナナでも与えればなんとかなるかも知れない。
この暑さなのでまずは水。そこで、手の上にいるハナムグリにスプレー容器で水を吹きかけてみた。すると手足をバタつかせた。そして水滴になった水をガブ飲みしている。
熱中症だったかは不明だが喉はカラカラだった模様。3分間くらい必死になって水を飲んでいた。
その後は例のごとくバナナを与える。するとしがみついて食べた。先日のコガネムシのような重症ではないので、すぐに元気になりそう。
そうしたら、また公園にでも返してやろう。
久しぶりに自転車を購入
こんなご時世なので1駅2駅くらいの距離なら自転車で、ということで久しぶりに自転車の購入を検討。
車種を選んだ際の条件は以下。
・折りたためる(あまり乗らないので室内保管するため)
・小径車(丈の長いコートを着たときも乗れるように)
・車体が軽い
・ギア付き
そして、できるだけ安いこと。これらを条件にネットで調べる。
◇
タイヤのサイズは16インチか18インチがいい。14インチでは小さすぎて恐い。逆に20インチでは嵩張るし、もはや小径車ではなく中経車という印象。
基本的に自転車は車体が重いと価格が安く、軽いと高くなる傾向がある。
重たい自転車はフレームが昔ながらの鉄製で、軽い自転車はアルミフレームや更に軽いものだとカーボンなどになる。
折りたたみ自転車ではダホン(DAHON)や、その姉妹ブランドのターン(Tern)、またブロンプトンやBD-1という外車が有名どころらしい。ダホンは聞いたことがあった。以前はホンダのパチモンかと思っていた。
他には、自動車メーカーも自転車を出しているところが多く、ルノーやフィアットが良さそう。
◇
まず、ブロンプトンとBD-1は高価なので選択肢から外した。そもそも、20万円もする自転車では盗まれそうで街乗りには不向き。都内は悪い奴が多い。
私は中学生のころ親に頼んで買ってもらったミヤタのマウンテンバイクとママチャリの2台を盗まれている。だから自転車は盗まれる物だという意識がどこかにある。
安い自転車なら盗まれるリスクも減るし、たとえ盗まれても痛くない。サイクリングの趣味もないし短距離を快適に移動できればいい。
◇
ネットで色々調べた結果、16インチで車体が比較的軽いのは次の5車種だった(18インチで目ぼしいものはなかった)。
- ダホン[DAHON] Curve D7(重量11.6kg、¥72,270)
- フィアット[FIAT] AL-FDB166 (重量11.8kg、¥32,000程〈完売〉)
- 一宮サイクル T16bike(重量12kg、¥29,800)
- キャプテンスタッグ[CAPTAIN STAG] AL-FDB166(重量10.6kg、¥23,139)
車体重量に対する価格でみた場合、上の選択肢のなかで最もコスパが良いのはキャプテンスタッグだった。2万3千円ほどで10.6kgは優秀。
ダホンとフィアットは値段の割に重いので選択肢から外した。フィアットに関しては型が古いからか、どの店でも売り切れだった。
ルノーのPLATINUM LIGHT8は8.8kgと軽い。でも高い。価格が残る2車種の倍以上するのに重量は半分にはならないから、どこか腑に落ちない。良いパーツが使われているのだろうけど素人には違いもわからない。
一宮サイクルという聞き慣れないメーカーの自転車は楽天でのみ扱われていた。こちらはディスクブレーキが装着されている。ディスクブレーキは雨の日に強いらしいが重くなる。メンテナンスも面倒くさそう。
キャプテンスタッグにも良く効くといわれるVブレーキが付いているし、こちらのほうが車体が軽い。チェーンリング(ペダルの付け根にある歯車)も52Tと大きく、普通の折りたたみ自転車よりはスピードが出るとのこと。
ちなみに、安価な折りたたみ自転車にはハンドルポストが折れないタイプもあるらしいが、こいつはちゃんと畳める。
当然、海外ブランドと比べるとキャプテンスタッグはランクが落ちるだろけど、ここはパール金属という新潟にある会社のアウトドア用品部門らしく、一応、国内の会社という安心感はある。
ということで、これに決めた。
コガネムシを自然に返した
Gと間違えて殺虫剤を吹きかけてしまい、一時は瀕死の状態に陥ったコガネムシが、虫籠にしているタッパー容器の中に立て掛けた割り箸を伝って、容器の縁まで登ってくるようになった。登ってくると縁の辺りに留まって、なんだか外に出たそうにしている。
夜行性のためか夜になると相変わらずバナナにしがみつき夢中で食べている。フンもするので容器のなかに敷いた紙は毎日替え、バナナもその都度新鮮なものを与えた。右後ろ脚の痙攣もすっかりなくなり元気を取り戻した様子。
昨夜は、容器から出して手の上に乗せると蛍光灯に向かって飛んだりもした。もう普通に歩けるし飛べる。やはり自然に返してやろうと思った。
◇
小さなケースにコガネムシを移し、近くの公園まで自転車を走らせた。その公園はGoogleマップで東京23区すべてが収まるくらいズームアウトさせても緑を確認できるほど木々が鬱蒼とした林になっている。人間にとっては自然だが昆虫からすれば大都会。コガネムシを放すにはうってつけの場所だ。もしかすると、この森から飛んで来たのかも知れない。
公園に着いて良い場所はないかと歩いていると、街路灯(街路ではないが)の明かりの周りを、コガネムシらしき虫がブーンと音を立てて数匹飛んでいた。室内で飛んだときの音にそっくりだったし、カナブンやカブトムシならもっと体が大きい。
ここしかないとコガネムシをケースから指先に乗せて頭上に掲げた。するとパッと羽を広げ仲間たちが旋回している街灯の明かりに向かって飛んで行った。同じようなサイズと羽音だったので、瞬時にどれがどれだか見分けがつかなくなった。
自然界には都合よくバナナは落ちていない。生き残れる昆虫の個体などわずかだろう。でも、狭い箱の中で人間に飼われて一生を終えるよりは幸せなはず。コガネムシも容器の縁に佇むことで、その意思表示をしたに違いない。殺虫剤を食らっても生き延びた強い個体なのだからきっと大丈夫だろう。